愛は尊敬から始まる――そう言ったのは、誰だっただろうか?
 もちろん私は、彼を異性として愛しているわけではない。しかし、愛にはいくつかの
種類があり、その中の曖昧な一つの中に存在する愛ならば、私は彼に抱いていたのかも
しれない。

 だから私は、この真実を告げることはないだろう。
 それは、なんともシンプルな結論だった。そこには、神を冒涜する采配ではなく、私
個人の、私的な理由によって導き出された、単純な答え。

 彼が再び変わってしまうのが、嫌だったから。
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